【ピグマリオン効果】自分の認識を変えると現実が変わる

「ピグマリオン効果」 というのをご存じでしょうか?


ピグマリオンという名称は、ギリシャ神話を収録した古代ローマのオウィディウス『変身物語』 に登場するピグマリオン王のことです。

キプロス王ピグマリオンには優れた彫刻の才能がありました。彼は自身が理想とする女性の姿を象牙の彫像に表しました。

自らの手になる彫像であるにもかかわらず、その余りの美しさに魅入られ恋焦がれてしまいます。。。

唇を重ね、優しく撫で、語りかけ、食事をともにし、貢物をし、とひたすら愛し続けます。

しかし相手は彫像ですから、いくら心をよせたとしても、相手が応えてくれるはずもなく、それを承知しながらも、彼の恋心は、自身の力では消すことはできなくなり、眠ることも食べることも忘れて彫像に心を寄せ続け、挙句に生命を危ぶまれるようになります。

それを知ったアフロディーテ神は、彫像に生命を吹き込みます。彫像は遂に生身の人間の女性となり、ピグマリオンの妻となりました。

「信じ思い続ければ、やがて願が叶い、冷たい彫像さえも生身の理想の恋人に変身する」というエピソードです。


ピグマリオン効果については、1960年代にアメリカ合衆国の教育心理学者ロバート・ ローゼンタールによって、ある実験が行われました。


その実験は、ある小学校のクラスの生徒全員にある検査を行い、学級担任にはその正確な結果を伝えず、次のように担任に伝えました。


「このテストは、 将来の学力の伸びが確実に予測できるものです。検査結果の内容はお教えできませんが、 今後1年間で成績が必ず伸びるであろう子どもの名前だけ、先生にお教えしましょう。」 


しかし、そこで教えられた数人の生徒の名前は、実際は検査結果の成績には全く関係なく、ランダムに選ばれたもので、そのことは、 担任の先生には秘密にされました。


その後、学級担任は、こどもたちの成績が向上するという期待を込めて、そのこどもたちを見ていたが、確かに成績が向上していきました。 

検査から1年後に再び知能テストをしたところ、名前をあげられた子は、そうでない子に比べて確かに明らかに成績が上がっていたのです。 

つまり、学級担任が、「この子は伸びる子だ」という認識を持ち、そう信じた結果、 そのとおりになったというわけです。


このように、「認識を変えて、信じたことが実現する。」ということを、心理学的には「ピグマリオン効果」といいます。


もう一つ、私たち大人に気づきを与えてくれる例を紹介します。

(一部、野口嘉則さんの記事から引用させて頂きました。)


ご存じの方も多いと思いますが、名著「7つの習慣」 の著者であるコヴィー博士も、次のような体験をされたそうです。


コヴィー博士の息子の一人が、学校にうまく適応できず、成績もかなり落ち込んでしまいました。その息子は、人と接することにおいても未熟で、 また、スポーツも苦手な子どもでした。

コヴィー博士は、何とか息子を助けたいと、必死になりました。

息子が前向きになるようにと、「頑張るんだ!絶対にできる!」と励まし、息子が少しでもうまくできた時には、彼が自信をもてるように 「いいぞ、その調子だ!」と励ましました。

他人が笑おうものなら、「からかうんじゃない。息子は頑張っているんだから。」と怒りました。 

コヴィー博士は、息子を支え、サポートしようと努力しました。


しかし、息子は完全に自信を失ったままでした。

コヴィー博士の努力は、まったく報われませんでした。


そして、コヴィー博士は、あることに気づいたのです。

「息子に対する、自分の見方に問題があるのではないか?」 と。


コヴィー博士は、自分が心の奥底で、「息子は基本的に劣っている。あるいは、何かが足りない。 」という意識で、息子を見ていたことに気づきました。

「自分が助けてやらないと、息子は自立できない」という見方で、息子を見ていたのです。 

「だから、自分の努力が報われなかったのだ。」とコヴィー博士は気づきました。


表面的な行動や言葉をどう変えてみても、息子に実際に伝わっていたメッセージは、

「おまえにはできない。だから、おまえを守る必要がある。」

というものだったのです。 


そこで、まず「息子に対する見方を変える必要がある」と気づいたコヴィー博士は、息子の独自性と可能性を信じるよう決意し、 彼の邪魔をしないようにしました。

親として、息子を信頼し、尊びました。


こうして、息子に対する見方を変えた結果、息子には次のような無言のメッセージが伝わりました。

・・・「おまえを守る必要はない。おまえは、十分にやっていける。」・・・


その結果、息子は徐々に自信に満ち始め、勉強においても、友人関係においても、スポーツにおいても、目を見張るほどの成長を見せたのです。 


何年か経って、彼はスポーツでは州のベストプレイヤーに選ばれ、学校ではクラス委員に選出されたのです。

(以上、「7つの習慣」キングベアー出版 より抜粋して要約)



これも、「息子に対する見方(=認識)」 が、実際に彼の成長に大きな影響を与えていた好例です。


私自身も、普段子どもたちと接している場合にも、このような例はいっぱいあります。

私も2人の子どもがいますが、不完全な部分を見て、「この子は○○だ」という見方(=認識決めつけ)を持っていると、 どうがんばってもそこを改善させることが難しいのです。

逆に、見方を180度変えてみて、劇的に伸びてきたという経験も、 現にいっぱいしております。


よく、入塾時の面談の際に現状をお聞きすることがあるのですが、「○○ができない」、「■■が全然ダメ」 という内容になることもしばしばです。


ある意味、これは仕方ない部分もあります。例えば医者に診てもらうときに、 どこが具合が悪いのか聞かれているような感じになるからだと思います。


私は、「今の状態を率直にお聞かせ下さい。」というのですが、先のような答えが返ってくるわけです。お話をお聞きした上で、 私は自分なりに解釈せず、一旦リセットします。


お母さんの認識や見方をそのまま鵜呑みにするわけではなく、体験授業などを通じて、 その子のプラス面は何かを探りながら可能性を見つけ出すのが私の仕事であると考えています。

子どもに対する見方や認識に関して、表面的な言葉かけだけではなかなかうまくいかないものです。

言葉ももちろんとても大切ですが、 心の深い部分で、 子どもをどう認識しているかが大切です。

時には心の中で自分にくり返し言い聞かせる場合も必要なことも多いでしょう。


ですが、今一度、ご自分の子どもにどういう見方をしているか、ちょっと落ち着いて考えてみると、大きな気づきが得られるはずです。 

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