
私たちが勉強に取り組んだり、あるいは何かに向かって努力しているとき、どれくらいのチカラを出しているでしょうか?
もちろん100%力を出し切っているいるのが理想ですが、私のような大人でもなかなかそうも行かないときもあります。
そんなときに、とっておきの魔法の心構えがあります。
それは・・・
「あと10%余分にがんばってみる」
という心構え(態度)です。
「なんだ、たった10%でいいのか・・・」と思ったかもしれませんが、実はそうなんです。
ほんの少し余分にがんばってみることなんです。
例えば、テストも近くて、夜勉強しているときに、「あ~、眠たい・・・ もう寝ようか・・・」と思ったときに、問題集をあと1ページやってから寝るんです。
英語の単語を覚えるときに、もうカンペキ!と思われるところまで覚えたと思っても、あと1回だけ余分に練習してみるんです。
たったこれだけだけの心構えを続けていると、ある時から結果が恐ろしく良くなってきたりします。
もちろんこれは勉強に限ったことではありません。
私たちのような大人にも言えることです。
自戒を込めて書きますが、あと10%(=ほんの少し)余分に生徒のことを考えてあげる。あともう少し余分に資料作りをしよう、あともう少し帰る前に仕事をしておこう、などなど日常のことすべてに当てはめて考えていくんです。
じゃあ、10%余分にがんばっていけばどうなるの?ということですが、これはいろいろなたとえ話がありますので、ご紹介しておきましょう。
■例えばプロ野球の世界では、
打率2割5分の選手と3割5分の選手では、平均で10回中1回余分にヒットを打つだけ、つまり10%うまくやっているだけですが、年俸は3000万円と3億円という10倍の開きになります。
■ある人が「背が高い」というような場合でも、
身長が2mも3mもあるわけではなく、普通の人よりせいぜい10cmか15cm高いだけのことですね。
■「時間」についても同じことが言えます。
起きている時間を10%(=50分)増やすということは、朝起きる時間を50分早くすることですが、そのことによって朝の気分もゆったりし、電車にも座れ、その日1日のプランを立てることもでき、勉強や仕事の準備もできて、結果、行動効率は4倍も5倍にも増えます。
(1日の3%である、15分を1日の計画立案に当てるのがいいそうですよ)
■さらに、これは実話ですが、
アリゾナ州に住むある男が、ツームストーンという町の銀の鉱脈を何年間も努力して200mまで掘り続けました。そしてこれ以上掘っても銀など出てこないと、ついにはあきらめてしまい、やがて死んでしまいました。
10年後、ある鉱山会社がその鉱区の権利を買取り、その坑道を掘り進めていくと、なんとわずか90センチ先のところで銀鉱脈に当たり、何百万ドルもの利益を上げた、という話もあります。
(この場合、たった5%余分に掘っただけですね。)
いかがでしょうか、現状を打破し、次のステージに上がりたいなら、ぜひプラス10%の努力を心がけてみましょう。